2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

宗教と信仰ー出口日出麿氏とともに(3)私という存在は、歴史の結実体である。

「人民からみれば苦労人に見えるなれど、此の世の苦労と申すのは、前の世からの因縁によって、世界に外に無い苦労せんならぬ因縁の身魂であるぞよ。それと申すのは、昔、稚日女君命の折に天の規則を破り、重き罪を負ひ、それでなおの罪は肉体の重量よりも罪…

弥勒信仰の発生と起源

弥勒信仰の発生と起源について、宮田登氏と安永寿延氏の論文をもとにまとめてみた。 アジア世界で発展した弥勒信仰は、未来仏マイトレーヤ(弥勒)を軸とするメシアニズムである。釈尊入滅後56億7千万年ののちに、弥勒菩薩が兜率天からこの世に下生して竜華…

宗教と信仰ー出口日出麿氏とともに(2)神と人間は親子である

人間は、神について古くから畏敬の念をもってきた。神は、人間をはるかに超えた超越した不気味な存在であり、いつ祟りをもたらすかわからない怖ろしい存在であった。篤く祀らないと何が起こるかわからず、人間は供え物をして神にとりなしと許しを請うことを…

宗教と信仰ー出口日出麿氏とともに(1)宗教本来の目的は、地上天国の建設にある。

宗教と信仰ということについて、出口日出麿氏が簡単明瞭に語られている。その言葉に込められているなかに真理が明確に示されている。氏の語られている言葉をたどりながら、宗教と信仰について何回かにわたって語っていこうと思う。 出口日出麿氏は岡山県生ま…