2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

(鈴木大拙氏とともに)禅と武士道

「天台は宮家、真言は公卿、禅は武家、浄土は平民」という言い回しがある。この言葉は、日本の仏教各宗の特色をよく表している。天台と真言は、儀式主義に富んでいて、その儀式はなかなか煩雑で、手の込んだ華麗豪奢なものがあるので、それが洗練された階級…

日本の宗教は、霊魂の宗教・先祖供養の宗教である

世界中の多くの民族に先祖崇拝の習慣があるが、日本人が先祖の祭を特に重んじる民族であることは、広く海外にまで知られている。民俗学者の五来 重氏は、「日本の宗教は、霊魂の宗教です。仏教にも輪廻の実態となるようなアートマンなどがありますが、仏教は…

浄土信仰と本地垂迹説(神への菩薩の授与)

1052年末法の時代の始まりに仏教は衆生の救済に入る。(この年についてはブログ「都合よく改ざんされた末法時代」を参照してください。)日本において仏教が急速に広がり定着するのは、衆生に対して仏の慈悲を説いてからである。仏教が日本人の中に浸透して…