2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

日本国粋主義の元凶とされている平田国学の「万国の本国」思想

和辻哲郎は、『日本倫理思想(下)』の中で、「篤胤は、その狂信的な情熱の力で多くの弟子を獲得し、日本は万国の本である、日本の神話の神が宇宙の主宰神であるというような信仰をひろめて行った。この篤胤の性行にも、思想内容にも、きわめて濃厚に変質者…

民族宗教としての神道(国家神道)の成立と内包する問題ー(3)

(5)国家神道の成立とは何だったのか(私見) ●国家(民族)の守護祭祀の確立 明治政府の指導者たちがさまざまな宗教的な問題や提案のなかで最終的に理解し、承認を得ようとした神道とは、ある特定の教義や施設にのみ関わるものではなく、いろんな思想や教…

民族宗教としての神道(国家神道)の成立と内包する問題ー(2)

(3)全国各地における神社創建と靖国神社 復古神道に基づく神殿が、一時的ではあれ全国に創建されていった。教導職のための神殿として大教院神殿が東京芝増上寺に創建され、各府県の中教院にもそれぞれ創建されていった。明治2(1869)年、東京招魂社(後…

民族宗教としての神道(国家神道)の成立と内包する問題ー(1)

王政復古がなされた時、迫りくる諸外国からの圧力に対して、復古神道を核とした国づくりをしようとした明治新政府では、国民の意識をどのようにまとめるかが重要な問題であった。開国に伴い禁令であったキリスト教にいかに対処していくべきか、また神仏分離…

家系の法則3-先祖の因果が子に報う

「先祖の因縁が子に報う」といわれてきましたが、どのように現れて来るのかまとめてみました。 1、蛙の子は蛙(先祖の形質を受け継いでいること) 人の才能は、一朝一夕に出来あがるものではありません。すぐれた才能を発揮している人の背景を探ってみると…

家系の法則2-縦横の法則

誰もが、自分に先祖の影響があることを感じていることと思います。しかし、それがどのように関係しているのかとなると、皆目わからないのが現実です。そのような状況の中で、羅針盤となるかもしれない一つの法則(傾向)があります。「縦横の法則」と呼ばれ…

家系の法則-1、ジェノグラムで分析される家族関係(2)

(2)世代を越えた繰り返し現象 アルコール依存症、近親相姦、身体症状、暴力、自殺といった多くの症状パターンは世代を越えて家庭内に伝承される傾向があります。このような繰り返しがみられたら、自重することが必要です。 俳優のピーター・フォンダ家の…

家系の法則-1、ジェノグラムで分析される家族関係(1)

人間の生存の基本単位である家族が、平和で愛に満ちた基地であるならば何も問題はない。しかし、現在多くの家庭が問題を抱えて苦しんでいる。どこに原因があるのかよくわからないから、苦しみは増すばかりである。離婚、精神疾患、家庭内暴力、病気、夭折・…