2012-05-13から1日間の記事一覧

仏教のミニ知識4-釈尊入滅後の歴史(インド)3-密教とヒンドゥー教への吸収・終焉

1、密教とは 釈尊入滅後から約400年紀元前後に登場する大乗仏教は、民衆化した仏教である。大乗仏教がさらに民衆化、ヒンドゥー化(インド化)を進めると密教になる。密教は、大乗仏教がヒンドゥー教に融合してしまう一歩手前の段階である。そして最後には…

仏教のミニ知識3-釈尊入滅後の歴史(インド)2(龍樹以後)

1、中後期大乗仏教の主題 中後期大乗仏教は、龍樹(150~250ごろ)以降の時代を示す。龍樹は、「空」の哲学の完成者で、大乗仏教を基礎づけた。龍樹以降の大乗仏教の特徴は、初期大乗経典が声高らかに謳いあげた「大乗仏教こそ、釈尊の真の教えを反映した仏…

仏教のミニ知識2-釈尊入滅後の歴史(インド)1

1、小乗仏教(部派宗教)の成立 釈尊滅後、仏教教団(サンガ―僧伽)は出家者の弟子たちの合議制によって運営されてきた。ところが、釈尊滅後200年(釈尊入滅年に対しては、100年以上も差がある二説が出されている)アショーカ王の時代、保守的な上座部と進…

仏教のミニ知識1-釈尊の教え

仏教のミニ知識は、ひろ さちや著の【仏教の歴史シリーズ(第1巻~第10巻)】春秋社ーを主に参考にして書いたものです。異論、反論もあるかもしれませんが、まずは複雑な仏教の全体像を知っていただくために書きました。仏教歴史を学んだことのない人には、…