現代文明を変革する旗手は日本である。日本が立ち上がらなければ世界が滅びる

 終末を迎えている世界の中で、唯一打開の術を秘めているのが日本です。まさかと思う人が大半でしょう。でもそのうちわかります。日本が立ち上がり世界を指導していかなければ人類と世界が滅びるのです。こんなことは、欧米思想に絡められて毒されて民族の原点を見失ってしまった現代日本人には理解できないことでしょう。とはいえ、誰もが欧米文明が限界に来ていて考え方を変えなければ未来がないことだけは感じているはずです。でも何が間違いなのか、どうすればいいのか?限界が訪れた時模索する方向はまったく違う観点です。それは何なのか?このことについて記述していきます。それは、欧米思想の原点「聖書」と日本民族の原点の神話「古事記」を通して紐解いていくことです。
 聖書と古事記は、水と油のように全く別物のように思われています。それは間違いです。理解されていないだけです。神は、まったく異なるように見える二つの啓示を通して人類を導いているのです。聖書と古事記は、一言で言えば「男性宗教」と「女性宗教」、「天の宗教」と「地の宗教」という大きな違いがあります。すべての事物が男性(プラス)と女性(マイナス)が一つに結びついて発展していくように、男性神だけでも女性神だけでも行き詰まるのです。聖書と古事記は、補完関係にあるのです。
 聖書は、救い主としてメシアを待ち望み、メシアの救いが世界を救うと予言してきました。確かにそのとおりであり、メシアが降臨してメシアの救いがもたらされました。メシアは、「天の動きと人間の復帰の法則」を携えて来られました。しかし、人間の復帰の法則が地上で花開くためには、地上で受け入れる土壌が必要なのです。どんな良き種も良き土壌がないと芽を出すことができません。よき土壌となる受け皿が必要なのです。よき男性の種を受け止める女性が必要なのです。日本はその良き受け皿であるのです。天照大神が女性神であるということは偶然ではありません。日本の使命は、神の準備したよきものを受け入れて花開かすことなのです。そのためか、日本の宗教「神道」は教義というものに乏しくすべて受容するという精神に富んでいるのです。それでいいのです。よきものを受け入れるためには、空の方がいいのです。大和魂とは、武士の魂のように思われていますが、平安時代は日本化するという意味でした。日本は、外国のものを取り入れることによって発展するようにできているのです。なぜなら日本は女性神の国だからです。
  しかし、日本にはよきものだけが入ってくるわけではありません。悪いものも入り込んできます。昔は海によって隔絶されていたため、貿易・交流を閉鎖することによって容易に閉じることができました。しかし、近代になってそうすることもできず、西欧諸国の思想と貿易の要求によって、西欧化した国づくりをせざるを得ないことになりました。正に民族の危機が訪れたのです。以下に引用した大本教の開祖出口なおさんに神が最初におろしたお筆書き(明治25〈1892〉年旧正月)は、日本民族の危機を切々と訴えています。神が日本の行く末を本当に心配しているのです。しかし残念ながら、日本民族は、神の心配をよそに欧米化の道を盲目的に受容して没落の道を突き進んできたのです。正しかったでしょうか。今の価値観に永続性がありますか。もう後はないことを知るべきです。

出口なおー明治25〈1892〉年旧正月―お筆書き(大本神諭)
 三ぜん世界一同に開く梅の花艮の金神の世に成りたぞよ。梅で開いて松で治める、神国の世になりたぞよ。日本は神道、神が構わな行けぬ国であるぞよ。外国は獣類の世、強いもの勝ちの、悪魔ばかりの国であるぞよ。日本も獣の世になりて居るぞよ。外国人にばかされて、尻の毛まで抜かれて居りても、未だ眼が覚めん暗がりの世になりて居るぞよ。是では、国は立ちては行かんから、神が表に現はれて、三千世界の立替へ立直しを致すぞよ。用意を成されよ。この世は全然、新つの世に替へて了ふぞよ。三千世界の大洗濯、大掃除を致して、天下太平に世を治めて、万古末代続く神国の世に致すぞよ。神の申した事は、一分一厘違はんぞよ。毛筋の横巾ほども間違いは無いぞよ。これが違ふたら、神は此の世に居らんぞよ。
 『東京で仕組を駿河美濃尾張大和玉芝国々に、神の柱を配り岡山』 天理、金光、黒住、妙霊、先走り、とどめに艮の金神が現はれて、世の立替を致すぞよ。世の立替のあるといふ事は、何の神柱にも判りて居れど、何うしたら立替が出来るといふ事は、判りて居らんぞよ。九分九厘までは知らしてあるが、モウ一厘の肝心の事は、判りて居らんぞよ。三千世界の事は、何一とつ判らん事の無い神であるから、淋しく成りたら、綾部の大本へ出て参りて、お話を聞かして頂けば、何も彼も世界一目に見える、神徳を授けるぞよ。
(中略)
 からと日本の戦いがあるぞよ。此いくさは勝ち軍、神が蔭から仕組が致してあるぞよ。神が表に現はれて、日本へ手柄致さすぞよ。露国から始まりて、モウ一と戦があるぞよ。あとは世界の大たたかいで、是から段々判りて来るぞよ。日本は神国、世界を一つに丸めて、一つの王で治めるぞよ。そこへ成る迄には中々骨が折れるなれど、三千年余りての仕組であるから、日本の上に立ちて居れる守護人に、チット判りかけたら、神が力を付けるから、大丈夫であるぞよ。世界の大峠を越すのは、神の申す様に、素直に致して、何んな苦労も致す人民でないと、世界の物事は成就いたさんぞよ。神はくどう気を付けるぞよ。此事判ける御魂は、東から出て来るぞよ。此御方が御出になりたら、全然日の出の守護と成るから、世界中に神徳が光り輝く神世になるぞよ。大将を綾部の高天原の竜門館に、○○さんならん事が出て来るぞよ。中々大事業であれども、昔からの生神の仕組であるから、別条は無いぞよ。
 一旦たたかい治まりても、後の悶着は中々治まらんぞよ。神が表に現はれて、神と学との力競べを致すぞよ。学の世はモウ済みたぞよ。神には勝てんぞよ。

 お筆書きは、弱肉強食の悪魔の世の中が来ようとしていること、このままでは先行きがないこと、終わりの時が来たから神が表に表れて世の中を立て直し、弥勒の世をつくると述べているのです。いつ世の中が立て直されるのでしょうか。大本教では、一人一人が改心するまで苦難が続くと述べています。お筆書きでは、なかなか改心しない人間に神も困り果てています。
 また、明治25年の時点で日清、日露、第一次世界大戦の勃発を予言しています。後日、太平洋戦争の勃発と敗戦も予言されています。実際、太平洋戦争が起きて日本は焼け野原になりました。そして今や第三次世界大戦勃発と人類存亡の危機の下にあります。大本教では、神は世界の洗濯をすると語っていることは、人間がひとりひとり御魂を洗いかえることが必要だ、それなくしては始まらない。ほっておいて弥勒の世が来るとは言っていないのです。間違いを正すことが必要不可欠なのです。
 これから聖書と古事記の記述を通して、神が伝えたかったこと、人間がなすべきことは何か、日本の使命について伝えていくことにします。