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家系の法則3-先祖の因果が子に報う

「先祖の因縁が子に報う」といわれてきましたが、どのように現れて来るのかまとめてみました。

1、蛙の子は蛙(先祖の形質を受け継いでいること)

人の才能は、一朝一夕に出来あがるものではありません。すぐれた才能を発揮している人の背景を探ってみると、先祖もやはりそのような才能の研さんを積んでいたことを発見します。

現在市長など社会の指導者となっている人の家系を調べてみると、その先祖は庄屋をしていたとか造り酒屋であったとか、やはり社会のリーダー的存在であったことが多いのです。優れた医者の場合も代々医者の家系だったり、優れた技術者の背景も家業としての技術職人の家だったということがよくあります。

頭の良い人もやはり頭の良い家系から出ています。「日本家系研究会では、いままで東大生の家系を300件余り調べたが、その八割が先祖代々学問を積んだという背景があった(与那嶺)」といわれています。又、母親が優秀だと子供も優秀だというように、学問の系統は母親の家系の影響を受けることがが少なくないようです。

2、縦横の法則に逆らった生き方をすると、人生が閉ざされる「逆縁の法則」

縦横の法則から見ると、婿養子に出る背景をもっている人は、婿養子に出ないと運勢が開かれない傾向があるそうです。跡取りとして家に残っても、病気がちになって早死したり、良縁に恵まれず運勢が切り切り開かれないようです。縦横の法則に逆らった生き方をすると、人生が閉ざされてしまうのです。このことを「逆縁の法則」と呼んでいます。

 3、先祖の代にいじめ・家庭内暴力・兄弟対立があると、子孫にもその影響が出てくる

登校拒否や閉じこもり、家庭内暴力の問題が起きている場合、背景となっている先祖の代にいじめの問題があることがよくあります。本人は知らず知らずしているのですが、先祖の怨みが乗り移ったかのように先祖の人生をトレースしていることがあるのです。

 4、夫婦関係が代々順調な家系は、家運が上昇する

没落する家系とは反対に、代々夫婦関係が円満で続いている家系は、子孫が増えて能力を発揮して社会的な地位も上がっていきます。離婚騒動などの精神的な波風がないところに、「あげまん」といわれるような素晴らしいお嫁さんの力が加わるとさらに発展していくのです。「いい家から嫁を貰え」という言葉は、自分の家系に与える嫁の役割が非常に重要であることを指しています。

なお、五代続けて色情の乱れに陥らなかった家系は珍しいといわれています。

 5、養子が切り開く家運(逆玉の運)

「米糠三合あれば養子に行くな」とかいって、養子は嫌われる傾向があります。しかし、養子は家に外からエネルギーを持ってくるという役目を持っています。優れた商人は、養子の続いた家系から出ている例が多いといわれています。二代、三代にもわたって養子を迎え入れたために、血統は元の家系とはかなり違うことになります。(三井家や三菱の岩崎家でもそうした傾向がみられる。)養子に来る「逆玉の運」をもつ男性には、多くの場合、財運がついてまわり、その子孫にも財運が受け継がれているのでしょう。

 6、離婚再婚・不倫は、家系を衰退させる

家系の流れの中に離婚・再婚が出てくると、縦横の法則はあてはまらなくなります。

日本で一番多くみられる離婚・再婚の場合、子供が早世する確率が高まるようです。三代目になると、長男に嫁が来ないとか女系になる傾向があるといわれています。(変則Ⅰ型)

また非嫡出子をつくると、長男が短命で女性が若後家になりやすく、三代目に母子家庭ができやすいそうです。(変則Ⅱ型)

このように先祖が色情問題を起こすと、その背景をもつ子孫は、頭脳明晰・才能豊かでも夭折しやすくなり、結婚生活も不安定になりがちです。

ある時期から火が消えたように家運が落ち込んでしまい、絶家に至りかねない家系の場合、先祖に深刻な色情問題があることが多いそうです。

 7、同縁(運命果)引き合いがもたらす繰り返し現象

同縁引合の法則とは、同じ縁(運命果)同士で引き合うということです。特に夫婦の場合は同じ運命果の裏表で引き寄せられ結ばれます。交際している時は、仲良くても結婚して入籍が終りますと、離婚の運命果の波長が動き出し、突然ケンカをしてみたり、離婚になるような出来事が起きたりして、結局は親と同じようになってしまうという現象です。

 8、分家が発展する家系「老親は買ってでも養え」

本家が家運衰退して途絶えても、分家が家名を継続して発展していくことがあります。分家なので財産もありませんが、夫婦が協力してコツコツと地道に田畑を耕して生計を営んでいると、子孫が増え、どんどん能力を発揮するようになり、没落する本家とは裏腹に発展していくのです。日本では、家力はなくても温厚篤実に堅実に生きて来たこのような家系が多くを占めています。

また、次男三男が長男の代わりに自分の両親を引き取って大切に面倒を見ると、その子孫は不思議と栄えて行きます。これを「隠居分家は栄える」といいます。

 9、多くの人の怨みで本家も分家もつぶれていく「四七型」絶家

多くの人の怨みを買った場合、三代か四代で男系が養子に入った系列も六代か七代で終わりになるというものです。四代で男子が絶え、七代で家が絶えることから「四七型」と呼ばれています。高利貸しや悪代官のような時代劇に出てくる悪役の末路です。

 

≪解決への道≫

  • 先祖供養をして、先祖を慰める

問題を起こしたまま人生を終えた先祖は、亡くなった後も苦しんでいます。行いや恨みは、亡くなったからといって帳消しになるものではありません。法句経に、「悪いことをした人は、この世で憂え、来世でも憂え、ふたつのところで共に憂える。かれは自分の行為が汚れているのを見て、憂え、悩む(第1章15)」と、書いてあります。生前の行いに問題があってまだ苦しみが続いているため、供養して慰めてあげることが大切になります。

 

  • 神仏の前に条件を立てて、時が満ちるまで耐え忍ぶ

苦しみの原因がわかったとしたら、次にその解消に努めていくことが大切です。自分に降りかかってきている苦しみは、お祓いや除霊をしたからといってすぐに解消されるわけではありません。先祖が犯した罪障は、苦しみを受けた人の赦しがないと元に戻らないのが原則です。

そのため、神仏の前に条件を立てて、期間が満ちるまで粘り強く忍耐することが必要です。自分が耐え忍んだということが条件になるのです。ここに、「いい人が何故苦労するのか」という理由があります。

 

  • 夫婦が仲よくする。そして家族が協力する

家運が隆盛するあるいは逆に衰退するという場合、その節目に必ず一組の夫婦がいます。その夫婦の生き方によって、家運が上昇するか下降するかが決まっていきます。

与那嶺さんは、「仲良き夫婦は、家系のろ過装置」と呼ばれています。「自分の世代で家運をよくする。そのためには、夫婦が仲よくする」―これが二万件以上の家系調査を通じて得られた結論ですといわれています。

 

私たちは、ふだん意外と自分勝手に生きていて、自分のやったことやることに対し、家系上や生物学上の責任は感じていないものです。そして、自分が成功すると、まるで自分がすべて行ったように思います。ところが、家系の法則からわかることは、自分たちが今こういう生活ができるのは、本当に先祖の人々の涙ぐましい努力があったからなのです。とてもその背景を抜きにして、私たちの存在そのものは考えられないのです。(与那嶺)

私たちは、人生は自分だけのものではなく、今まで生きてきた先祖とこれから生まれてくる子孫を連結する「家系」という生命のリレーの一員であることを自覚して、賢明な人生を歩むことが大事ではないでしょうか。

 

参考文献:与那嶺正勝著「新・家系の科学」コスモトゥーワン 2010

参考文献:池上明昭著「繰り返される家系のセラピー」創芸社2011

参考文献:宗教法人實言寺 別格本山 蓮華院金剛寺 ウェブサイト

http://www.kongoji.org/unmei/tateyoko_hosoku.html