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家系の法則2-縦横の法則

誰もが、自分に先祖の影響があることを感じていることと思います。しかし、それがどのように関係しているのかとなると、皆目わからないのが現実です。そのような状況の中で、羅針盤となるかもしれない一つの法則(傾向)があります。「縦横の法則」と呼ばれている家系の法則です。この法則は、長年家系調査を行って来られた与那嶺さんが、二万件を超える家系調査の中から発見されたものです。

与那嶺さんは、なぜ、「縦横の法則」というのかについて、家系の時間的な流れ「縦」が、ある一世代において「横」に展開するからですといわれています。先祖が行ってきたことが、ある時期その家の兄弟たちに一挙に噴出するという家系上の不思議な現象なのです。わかりやすくいえば、先祖のまいた種がその子孫のときに「実」を結ぶというものです。しかも、これにはきちんとした数理的法則性が見られるのです。

 

どうしてこのような現象が起こるのか、そのことについて与那嶺さんは次のように話されています。

「家系の中で運命の反復はなぜ起こるのか、科学的には説明できません。医学的・遺伝学的働きによるものなのか、それとも神霊学のいうように“守護霊”のように何かまだ人間のよく知らない神秘の力によるものなのか、今の学問では学者にもわかりません。推測できるのは、歴史の中で先祖たちが味わってきた悲しみや喜び、その強い感情が遺伝子として子孫に伝達され、脳の形成過程でしっかりとインプットされ、本人の気がつかないうちに先祖と同じパターンを歩むのではないか(与那嶺)」ということです。

では、縦横の法則とは如何なるものかについて紹介してみましょう。

(1)男性の縦横の法則

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男性の縦横の法則は、三人兄弟の場合、長男は曽祖父に、次男は祖父に、そして三男(末っ子)は父親に対応して、先祖の背景をそれぞれが受け継ぐというものです。長男が曽祖父の背景を受け継ぎ、次男が祖父の背景を受け継ぎ、三男が父親の背景を受け継ぐのです。曽祖父が村長など社会的なリーダーとして活躍して人望が高かった場合、長男もその背景を受け継いで社会的に活躍する可能性が高くなります。反対に、祖父がばくちに手を出して借金取りに追われてうだつの上がらない人生を送っていた場合、次男は祖父の背景を受け継いで放蕩を繰り返す人生になりやすいのです。三男の場合は、父親の背景を受け継ぐのですが、父親はまだ生きていて自分の人生が最終的にどうなるか完結していないので、父親に似ても父親のような歩みはせず、父親の背景にある先祖の内容が現れて来ることがあります。三男(末っ子)は、必ずしも先祖に対応した人生を歩むとは限らないのです。このことについては、転換型のところでもう一度述べます。

よく長男は立ちにくいといいますが、縦横の法則から見るとやはり先祖の背景を一番受ける立場にありますので、先祖に問題があるとその影響を受けてしまいやすくなります。

ところで、男性の縦横の法則では、兄弟の中に女の姉妹がいる場合女性は除外します。男性だけで考えます。女性を入れると合わないことがわかったからです。

弘法大師空海)は、5人兄弟の長男だったのですが、対応する六代前の先祖は、遣唐使小野妹子従人として中国に渡っていたことがわかっています。

 

(2)女性の縦横の法則 

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女性の縦横の法則は、女性が婿を取って跡を継ぐ場合です。三人姉妹の場合、男性の場合と異

なり、長女は母親に、次女は祖母に、三女は曾祖母に対応します。長女は、母親に対応するので、母親に似てきます。しかし、母親の人生はまだ終わっていないので、必ずしもそうなるとは限りません。

与那嶺さんは、「性格も行動も母親に似ていないというケースがあるが、その場合は父親の母親に対する行動に反発しているということがあげられる」と、いわれています。

次女は、祖母の背景を受け継いだ生き方をしていきます。祖母が幸せな結婚生活をしていた場合、同じように幸せな結婚生活を送ることができます。そして、三女は曾祖母の背景を受け継いだ人生を歩むことになります。一番先祖の背景を受け継ぎやすいといえるでしょう。

女性の場合、女性は対象的な立場であり、結婚すると夫や夫の家系の影響を受けやすいのでこの法則は当てはまりにくいといいます。

 

(3)転換型

末っ子あるいは一人っ子(一人っ子は末っ子でもあるので、一人っ子と末っ子は同じと考えます)は、一代前の先祖つまり父親の位置に対応させます。ところが、末っ子あるいは一人っ子は、上でも述べたように父親の歩みとは対応しません。父親がまだ生きていて自分の人生が最終的にどうなるか完結していないので、父親に似ても父親のような歩みとはならず、父親の背景にある先祖の内容が現れて来ることがあります。その場合、父親の背景となっている対応している先祖が、一人っ子または末っ子の背景として働くのです。これを「転換型」と呼んでいます。

転換型の場合、両親の夫婦仲が悪いと、悪性面が強調され、夫婦仲が良いと、良性面が強く出るという傾向があります。転換型は、一面学習型ともいい、後天的学習により運命や人生を大きく変えることができるといいます。このため、末っ子は、父親とはかなり違う人生を歩むことがあります。

転換型の場合、先祖の力量に関係なく、“大化け”していることが多いのです。末っ子は、上の兄弟とは異なり、飛抜けて出世したり大成功していることが多いのです。松下幸之助さんなどはその典型的な例です。

最近は、何処を見回しても、一人息子、一人娘ばかりです。要するに「転換型児」ばかりです。一人っ子は、父親の人生軌跡の影響を受けない分、両親の夫婦仲(家庭環境)に影響されるのです。